【上越市・妙高市】スゲ細工の技術を次世代に! フルサット アップスにて「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展 開催中です
上越妙高駅西口すぐにあるフルサット内にて、2025年3月1日(土)〜3月9日(日)の期間、スゲ細工の歴史や魅力をたっぷり堪能できるイベント「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展が開催されています。
会場では、全国でも珍しい十二支をかたどったスゲ細工の作品展示や、材料調達から制作までの工程がわかるパネル展のほか、週末限定で職人による実演も行われています。
- 「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展
■開催日時:2025年3月1日(土)〜3月9日(日)10:00~18:00
■会場:フルサットアップス(上越市大和5-1-5 ※上越妙高駅近郊 フルサット内)
■内容:スゲ細工作品展&パネル展、スゲ細工に関する映像上映、スゲ細工制作実演(土日のみ)
■入場料:無料(事前申し込み不要)
※平丸スゲ細工保存会のFacebookはこちら
スゲ細工とは、昭和33年に妙高市平丸地区の住民が長野地方でワラでつくった馬を参考に、スゲやミノゲ等を用いて制作したことがきっかけで、農作業ができない冬の収入源として作られてきた民芸品です。
平成14年には、妙高市の無形文化財にも指定され、ピーク時(昭和40年代)には200人の作り手がいましたが、いまではスゲの栽培からスゲ細工制作すべてを実質2人で担っているそうです。
平丸のスゲ細工は、スゲをそのまま編みこんで作る作品と、叩いて繊維状にしたスゲを針金で挟んでひねり、モール状にした「毛巻き」を巻きつけて作る作品の2種類があります。
また、ワラやぬいご、みのげ、しなの木などを部品として使用していますが、近年は材料の調達も難しくなっているそうです。同じ干支でも時代の流れにあわせて作り方や形、材料を変えるなどの工夫がなされています。
主催である「スゲ細工のこし隊」の柴野さんは、「スゲ細工を知らない方にも作品をぜひ間近で見てもらい、魅力を感じてほしい。貴重な文化を次世代につないでいくために、作り手を増やしていければ」とおっしゃっていました。
ひとつひとつ丁寧に作られたスゲ細工は、まさに職人技! 皆さんもこの機会にぜひ、伝統工芸品である「スゲ細工」の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
会場の「フルサットアップス」はこちら↓