【上越市】城下町高田を巡る。市内最古の町家「旧今井染物屋」を見学してみませんか?
今回は、上越市大町にある「旧今井染物屋」に行ってきました。
この建物は、江戸時代末期に建てられた町家で、市内に現存する町家の中で最も古く、最大級の町家です。
保存状態もよく、高田を代表する町家として価値が高いことから、令和元年に上越市文化財に指定されています。入館は無料で、気軽に貴重な町家の見学ができます。
中に入ってみると、高田の町家の特徴である高い吹き抜け空間が広がっています。奥には、広い土間や土蔵なども当時のまま残されており、まるでタイムスリップしたかのような空気感が味わえます。
靴を脱いで座敷に上がってみると、染物屋として使用されていた当時の様子を間近に感じることができます。
2階に上がるための階段は、かなり急斜面で、人ひとりがやっと通れるほどの幅しかありません。
上がってみると、雁木の上に造られた部屋があります。当時は職人が寝泊まりしていた部屋だそうで、思ったよりも広いスペースがあることに驚きました。
また、「旧今井染物屋」では、雪国高田の風土産業「バテンレース」の常設工房が設置されています。
繊細で美しい「バテンレース」は、かつては高田の一大産業だったそうですが、今ではかなり希少な産業となっています。
当時の技術が時代に合わせて変化していき、地域の方々によって大切に受け継がれてきたことが分かりました。
上越市高田地区には、この他にも歴史的建造物や、町家を活用した施設が多く残されています。皆さんもぜひ、高田の町あるきを楽しんでみてはいかがでしょうか?